『Sign』—君との約束はいつまでも色褪せないから
「着いた!」
自転車を走らせて数分後。
私は堤防にたどり着くと、川のほとりへと続く坂を、ブレーキをかけながらゆっくりと下りていった。
自転車を停め、カゴからリュックを取り出すと、茂みを抜けて川の近くまで歩いていく。
さぁ、部活始めるぞ!
私はリュックから、ビニール袋と軍手を取り出した。
先日、地域のみんなで川掃除をしたこともあって、綺麗な状態が保たれている。
ふと川を見つめる。今日も綺麗……。
この川の名は、キリュウ川。
私はこの川が大好きだ。
住んでいるマンションからも近く、暇さえあれば自転車を走らせてここに来てしまう。
青と翡翠が溶け合ったような水面が、きらきらと光を反射している。
何度見ても飽きない。
小さい頃から、ずっとそうだった。
ずっと綺麗でいて欲しいから、川の掃除は積極的にしている。部活に参加できない代わりに、ここに来て時間を潰したり、ゴミがあれば拾ったりしていた。