スノードロップ
「きゃあっ!」


腕を強くグッと引かれて、一瞬にして、距離を詰められて。


ギュッと強く。


それが抱きしめられているということを理解するのに時間はかからなかった。


「な、光…っ?」


「少しこうさせて」


「そ、そんなの無理だよ…っ」


「だめ…?」


あざとい声で私の耳元に囁いた光。


「やっ…!」


口元に手を添えた時にはもう遅かった。


既に自分じゃないみたいな声が漏れてしまっていて、顔の温度がカァッと上がる。


全身がビクッと跳ねて、後ろからフッと笑う吐息が聞こえた。
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