スノードロップ
その吐息にでさえも反応してしまったその瞬間、肩を掴まれて、ぐるりと全身が1回転する。


バチッと光と目が合った。


その熱っぽい瞳から、どうしても目が離せない。


「ひ、ひか…る……」


ポロッとこぼれた情けない声。


そういった瞬間、光はハッとしたような表情をしたかと思えば、私の肩から手を勢いよく離した。


「ごめん心優ちゃん…」


「う、ううん…?」


急にどうしたんだろう……


朝の顎クイに加え、抱きしめるなんて…


今日の光はなんだかおかしい。


「じゃあね、心優ちゃん。苑組ちゃん待たせてるでしょ」


「う、うん…」


納得いかぬまま、私たちはほんのり光の柔軟剤が香る空き教室を出た―――
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