スノードロップ
駆け込み乗車はおやめください
* * *
「心優ちゃんバイバイ!」
「バイバイ〜!」
帰り道が正反対の栞里に手を振って、扉の方へと足を進めた。
錆びた螺旋階段を早足で降りて、靴箱に入った小さな白のスニーカーを手に取る。
「皐、家にクモ出たのっ!?」
「そーそー。マジ最悪」
「わーやだぁ…あ!心優!ばいばーい!」
「…バイバイ」
ハルとも帰り道は正反対。
笑顔で並ぶふたりの姿。
見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない見たくない…