スノードロップ
「ハァッ、ハァッ…」


荒れた呼吸に、冬だというのに額を流れる汗。


その全てのパーツが美しい。


「…橘…っ」


なん、で……っ


「咲坂……」


なんで私みたいなのが逃げただけで、追いかけてきたの……


あんたの好きな人はハルでしょ?もっと一緒にいてあげなさいよ…!


「好きな人を追いかけて来た。なんか悪い?」


「…っ、へ?」


好きな人を……追いかけて来た……だとっ……?


何よ、その期待させすぎるセリフは……


「…なんでそんな鈍いの」


「鈍い……?え?どういうこと?」


話せてるだけでも幸せなのに、意味が分からないことを言われて私の脳はプチパニックを起こした。
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