義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 そう言って、フィーヌは近くにいたフルールに目を向ける。

「シーラ様にはお付の者がいるじゃありませんか。彼女がいれば、私と二人きりではなくなりますよ」
「それはそうだけど……」

 ルリウスが反論しかけた時。

「ルリウス様、少しよろしいですかな?」

 ルリウスに貴族の一人が声をかける。

「実は、ルリウス様にご紹介したい方がいまして」
 
 そう言って、男はルリウスをシーラたちとは別の方向へ促していく。

 ルリウスは慌ててフルールへ目を向けると、フルールは真剣な表情でお辞儀をした。

「ルリウス様、やっぱりお忙しいみたい。さ、私たちはあちらでお話しましょう」

 にっこりと微笑んで、フィーヌはバルコニーへ目を向けた。



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