義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 シーラの返事を聞いて、フィーヌはほんの少しだけつまらなそうな顔をする。だが、すぐに片手で顔を多い、フラフラとよろけるとバルコニーの手すりに寄りかかる。

「!?フィーヌ様、どうなされたのですか?」
「……ごめんなさい、実は私、人が多い場所が苦手なんです。ようやく人の少ない場所に来れて安心したからかしら、気持ち悪くて」
「大変!どこか休めるところは……」

 シーラがキョロキョロと辺りを見渡すが、座れる椅子も場所も見当たらない。

「王城内に休める部屋がいくつかあるんです。申し訳ないのだけど、そこまで送っていただけますか?」
「わかりました!」

 シーラがフィーヌの体を支えると、フルールも手伝おうと近寄る。

「……私の付き添いが大広間の何処かにいるはずなの。私が具合を悪くしたことを伝えてきてくださる?」

 フィーヌが苦しそうにフルールへそう言うと、フルールは一瞬ためらってシーラを見る。

「ですが、私はシーラ様のお側を離れるわけには……」
「大丈夫よ、行ってきて。フィーヌ様は私が連れて行くわ」

 シーラの指示にフルールは戸惑うが、主の命令には逆らえない。フルールはお辞儀をして急ぐように大広間へ向かった。


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