義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される

22救出

(どうしよう……!)

 小鳥姿で鳥かごに閉じ込められたシーラは、鳥かごの中でぴょんと飛んでみる。扉に体当たりしてみたが、扉は当然開かない。

 フィーヌは、シーラを他国に連れて行って売ると言っていた。ここに居たままでは、いずれ人がやって来て連れ出されてしまう。

(何とかここから脱出しないと……でもどうしたらいいの?)

 鳥かごの扉は上下にスライドするタイプだ。シーラは嘴で扉を挟み、力を入れて上にあげようとする。だが、思った以上に重く、嘴の使い方にも慣れていないためうまくいかない。

(鳥かごを倒したら、扉が開いたりしないかしら)

 シーラは思いっきり鳥かごに体当たりする。ガシャン!と大きく音が鳴るが、鳥かごはほんの少し揺れただけ。

(小鳥って、思っていた以上に小さくて軽いのね)

 この体ではどうすることもできない。外で空を自由に飛び生活する小鳥たちは、なんて器用で賢いのだろう。

(他に方法はないかしら……何とかしてここから出ないと、二度とルリウス様と会えなくなってしまうかもしれない)

 そんなの嫌だ、早くどうにかしなければとシーラが焦っていると、ドアが突然開いて、見知らぬ男が二人入って来た。

「おお、これがルリウス殿下の番になるはずだった令嬢か」
「さっさと連れて行くぞ」

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