義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「ルリウス様!ルリウス様!」
「うるさい!黙れこのバカ娘!一家の恥さらしが!」

 廊下から、フィーヌの悲痛な声とそれを制するラント卿の聞こえた。

(……終わった、の?)

 フィーヌたちが去り、部屋の中にはルリウスとクロウリア、フルール、そして小鳥姿のシーラだけになった。先ほどの喧噪が嘘のように静かになる。

(ルリウス様、見たこともないほど怖いお顔をしていたわ)

 王である父親の血をひいているからだろうか。小鳥姿だとあんなに小さくて可愛らしいのに、まるで獰猛な猛禽のようだとシーラは思った。

「シーラ、怖い思いをさせて本当にごめんね。一緒に二人の部屋へ戻ろう」

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