義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 そう言って、ルリウスは鳥かごの扉を開け、シーラを手の上に乗せる。

(わっ、ルリウス様の手の上だわ!それに、いつもの優しいルリウス様に戻ってる)

 ルリウスの様子が和らいだことを感じてシーラはほっとした。

「ふふっ、こんな時に不謹慎かもしれないけど、小鳥姿のシーラはとっても可愛いね。頬ずりしたくなる。でも、早くシーラを安心させたいから戻ろう」

 ルリウスはそう言って、シーラを両手で優しく抱え込み、ルリウスはフルールを見る。

「フルール、君もシーラと話をしたいだろうけど、少しだけ待ってくれるかな」
「大丈夫です。ルリウス様とシーラ様の時間がなにより大切ですし、ルリウス様がおそばにいてくだされば安心です」

(フルール……!心配かけてごめんなさい)

「ピ、ピピッ!」
「シーラ様!もしかして私に話しかけてくださっているのですか?シーラ様が本当にご無事でよかった……!」

 フルールは涙を浮かべ、ルリウスの手の上のシーラに微笑みかけた。

「それじゃ、行こうか。クロウリア、後のことは頼む」
「かしこまりました」

 ルリウスの足元に、魔法陣が浮かび上がる。ルリウスと小鳥姿のシーラは光に包まれ、消えた。


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