義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「……ルリウス様、もうそんなに謝らないでください。ルリウス様はちゃんと守ってくださいましたよ。鳥になった私を見つけて、すぐに取り返してくれました」

 シーラがそう言うと、ルリウスはより一層強くシーラを抱きしめる。

「私は、絶対にルリウス様が助けに来てくれると信じていました。そしてその通りになった。ルリウス様は約束をちゃんと果たしてくれました。だから、もうそんなに悔やまないでください。私はこうして、ちゃんとルリウス様の腕の中にいます」

 シーラはルリウスの背中に回した手でルリウスの服をそっと掴む。

「そうだね……君は今、俺の腕の中にいる。本当によかった。無事でよかった」

 ルリウスは少しだけ体を離すと、シーラの顔を覗き込む。そして、片手でシーラの頬にそっと触れた。

「シーラ、鳥の姿も可愛らしくて素敵だったけど、この姿のシーラが一番好きだ」

 そう言って、髪の毛に優しく触れると、額を合わせて鼻先を擦り寄せる。

「君の全てが愛おしいんだ。誰にも奪わせない。もう誰にも君を狙わせたりしない」

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