義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 ルリウスは、頬にそっとキスすると、そのまま頬や耳、首筋を優しく食むような仕草をし始める。

(く、くすぐったい……!)

「ル、ルリウス様……?」
「前に言ったよね、鳥同士の毛繕いみたいにするには、人同士だとこれが精一杯だって」
「そ、れは、聞きましたけど……!くすぐったい、です……!」

 シーラはそう言ったが、ルリウスは構わずハムハムと優しく食み続ける。
 ルリウスが動くたびに青い髪がサラリと肌に触れ、それすらも刺激となってシーラはおかしくなりそうだ。

(体がゾクゾクするし、頭もなんだかふわふわする……)

 ルリウスに食まれる箇所がどこもかしこもゾクゾクしてしまい、そのたびに体がビクッと震えてしまう。

 急に、ルリウスの動きが止まる。どうしたのだろうと不思議に思うと、ルリウスが顔を覗き込んできた。

 ルリウスの濃い紺色の瞳の奥が、まるで煮えたぎるように熱い。驚いて目を見張ると、ルリウスはシーラの頬をそっと撫で、うっとりした顔で口を開いた。

「ねぇ、シーラ。キスしても良い?」
「え……?」
「こんな時にキスしたいだなんて、って思うかもしれないけど、こんな時だからこそシーラをちゃんと感じていたいんだ」

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