義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される

26王弟の思い

(すごく誰かに似ている気が……そうだわ、ルリウス様のお父様に似ている)

「ルギオン、いつからそこにいた」
「おや、兄上でも俺の気配に気づきませんでしたか?息子が番を連れてきた事で気が緩んでいるのではないですか」

 ルギオンと呼ばれたその男性は、どうやら王の弟らしい。飄々とした態度と物言いに、王は怪訝な顔をする。

「……ルギオン」
「これはこれは義姉上、ごきげんうるわしゅう。それから」

 王妃へ挨拶をしたルギオンは、王妃からシーラへ視線を移す。その視線を受けた瞬間、シーラは身動きが取れない。

(……っ!)

 猛禽のようなその瞳は鋭く、まるでひと思いに飲み込まれてしまいそうだ。目を逸らしたいのに、なぜか逸らせない。

「ルリウスの番(つがい)。王太子妃になられる方ですね」

 ルギオンがシーラの目の前まで足を運ぶと、シーラとルギオンの間にルリウスが立った。

「叔父上、そんな目で彼女を見るのはやめてください。怖がっています」
「そんな目?これが普段の俺だ。ああ、だが怖がらせてしまったのならすまない。そんなつもりはもちろんなかったさ」

 ハハッと乾いた笑いをして、ルギオンは肩を竦める。

「ルギオン、一体どういうつもりだ。フィーヌ嬢をそそのかし、シーラを鳥の姿にしたのはお前の仕業なのだろう」

(え?ルリウス様の叔父様が……!?)

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