義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「今回のやり方は褒められることではないな」
「俺は兄上と違って褒められたことなんて一度もありませんよ」

 鼻で笑い、ルギオンは王から視線を逸らすと、ルリウスへ顔を向ける。

「どうせお前が番を助けに来ることはわかっていた。万が一間に合わなかったとしても、あの男たちから鳥の姿の番を受け取るのは俺だったからな」
「……だったらどうして黙って勝手に事を進めたんですか」

 ルリウスは低い声で静かに尋ねる。まるで、今にも溢れ出そうな怒りを堪えているかのようだ。

「先に言えば絶対に反対されるだろう?そんなの目に見えてわかるのに、わざわざ言う奴がどこにいる?」

 ルギオンの返事に、ルリウスは奥歯を噛み締め、キツく拳を握りしめたまま黙り込んだ。

「いいか、ルリウス。番がこんな風に使われたことに怒りを感じるのは当たり前だ。お前には当然怒る権利がある。だが、あんな簡単に番が鳥の姿にされたのは、お前が番から目を離したからだろう」

 ルリウスは、目を大きく見開いてルギオンを見つめる。

「お前が番の側につきっきりでいれば、そもそもこんなことにはならなかった」
「ルギオン!ルリウスは王太子として沢山の人に挨拶しなければいけないのよ、シーラちゃんの側に付きっきりでいるのは無理があるわ」

 王妃がルリウスをかばうようにして言うが、ルギオンは王妃へ冷ややかな視線を向ける。

「ですが、兄上はどんな時でも義姉上の側から離れません。それは王位を継承する前からだ。兄上ができたことを、ルリウスができないとでも?」
「……っ!」

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