義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
*


(なんだか今日は色々あって驚いた)

 その日の夜、自室で寝る仕度を済ませるとシーラはそっと息を吐いた。

「シーラ様、よろしいでしょうか」

 コンコンとドアがノックされ、フルールの声がする。

「フルール!どうぞ!」

 シーラが嬉しそうに顔をあげて返事をすると、フルールが部屋の中に入ってきた。

「シーラ様!」
「フルール!」

 二人は駆け寄って抱き合う。こうして二人きりで会うのは夜会に行く前以来だ。

「ああ、シーラ様。ご無事で本当によかったです!」
「心配かけてごめんなさい」

 体を離すと、フルールはほんの少し涙を浮かべて微笑んでいた。

「もう大丈夫ですか?体でおかしな所は?」
「大丈夫よ、どこも変な所はないわ」

シーラの返事を聞いて、フルールはほっと胸を撫で下ろした。

「ルリウス様は今日は執務室でおやすみになられるそうなので、二人でゆっくり話しをすると良いと言われました」
「……そう」

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