義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
*


 翌朝、シーラは目が覚めると日課の朝の散歩に出かけていた。
 散歩と言っても、ルリウスを心配させないように王城内にある庭園を少し歩く程度だ。

(朝の空気が澄んでいてとても気持ち良いわ)

 朝日に照らされて花たちもなんだか嬉しそうに見える。

 ふと、近くからバサバサと羽音のような音がする。不思議に思って音のする方へ歩いて行くと、そこには白に茶の混ざった色のオオタカのような鳥が羽をバタつかせて倒れている。

(……大変!どうしたのかしら、怪我?)

 シーラが慌てて駆け寄ると、鳥はさらにバタバタと羽をバタつかせる。

「大丈夫?怪我でもしたの?」

 シーラがそっと手を近づけたその時。鳥がキラキラと輝き出し、いつの間にか、人の姿になる。

 その人間は、シーラの体を腕の中にすっぽりと覆っている。シーラは慌てて顔を見上げ、その顔に驚く。

(えっ!?……ルギオン様!?)

 その人間の正体はルギオンだった。



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