義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
*


 部屋に戻り、ルリウスはシーラをソファに座らせるとすぐ隣に腰を下ろした。密着する様に体を寄せ、シーラの手を掴む。

「叔父上に何かされなかった?大丈夫?」

 シーラを見つめるその瞳は、心配でたまらないと言わんばかりだ。

(あんなことがあったんですもの、心配するのも無理ないわ。でも、ルギオン様は悪いお人ではないし、むしろルリウス様やこの国のことを真剣に考えていらっしゃる)

 ルギオンへの誤解をどうにかして解きたい。シーラはルリウスの紺色の瞳をジッと見つめ、それから優しく微笑んだ。

「何もされていません。大丈夫です。ルギオン様には、この国のことについて色々と話しをしてもらっていただけです」
「そう、なんだ……本当に良かった」

 安堵したように息を吐くと、ルリウスはシーラの肩へ頭を寄り掛からせる。

「二人の姿を見た時、またシーラに何かあったんじゃないかって思ったよ。叔父上には注意してくれ。あの人は何を考えているのかわからないから」

 顔を上げて、シーラの両手を掴み、ルリウスは懇願するように言う。

「ルギオン様は、ルリウス様が思っているような悪い方ではないと思います。お話していて、本当はお優しくて、この国とルリウス様のことを心から思っていらっしゃる方だと思いました」

 シーラがそう言って微笑むと、ルリウスは目を見開いてから苦しそうに顔を歪めた。

「あんな目にあったのに、叔父上の味方をするのか?あの人は、シーラをまるでただの駒のように使ったのに!」

 

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