義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される

31不安と誓い

 クロウリアの声がして、ルリウスは顔をドアへ向けると唇をムッと尖らせる。

「せっかく良いところだったのに……少し待ってくれ」

 前半の言葉は独白だったが、クロウリアへの返事は大きな声を出す。
 ソファからゆっくりと体を起こし、ルリウスはシーラの手を取ってシーラの体も起こしてあげた。

「ごめん、クロウリアが来たみたいだ」
「い、いえ……!」

(び、びっくりした……!あのまま続いていたら、どうにかなってしまいそうだったわ)

 熱い顔を手のひらであおぎながら、シーラは小さく首を振る。そんなシーラを見てルリウスは優しく微笑んでから、ドアへ向かって声を出した。

「クロウリア、入っても良いよ」
「失礼します」

 そう言って入ってきたクロウリアは、シーラの姿を見てハッとし、小さく頭を下げた。

「お邪魔でしたでしょうか。申し訳ありません」
「……いいよ。それで?何かあったから来たんだろう」

 ルリウスが苦笑してそう言うと、クロウリアは真剣な顔になる。

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