義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「先程ルギオン様より、烏たちを用いてシーラ様の監視をするよう仰せつかりました」
「叔父上が……」

 ルリウスは神妙な顔でクロウリアを見る。

「ルギオン様はルリウス様の了承を取る必要はないとおっしゃいましたが、私の主はルリウス様ただ一人です。ルリウス様にきちんとお伝えすべきと判断しました」

 そう言って、クロウリアは胸に手を当ててお辞儀をする。

「そうか。わかった。伝えてくれてありがとう」

 ルリウスはクロウリアへそう告げてから、シーラへ視線を向けた。

「シーラ、叔父上が君を監視するようクロウリアに指示を出したみたいだ。俺は君が窮屈な思いをするだろうから必要ないと判断していたけど……烏を使役しての監視は、君が城から一歩外へ出れば必ず起こることだ。それがたとえ王城の敷地内でもだ。構わないかな?」

 シーラの片手をそっと取り、真剣な顔でシーラを見つめる。その瞳は、少しの怒りと悲しみ、そして不安が入り混じっていた。

「構いません。それでルリウス様やルギオン様が安心できるなら何も問題ありません。それに」

 そう言って、シーラはクロウリアへ視線を向ける。

「クロウリアの使役する烏たちなのでしょう?だったらこれほど心強いことはありません」

 そう言って嬉しそうに微笑むシーラに、クロウリアは驚き思わず目を大きく見開いた。

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