義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 シーラは目を開き、そう言って嬉しそうに微笑む。

「確かに王太子妃という立場は、私なんかには相応しくないと思ってしまう時もあります。でも、ルリウス様が私を幸せにすると誓ってくれたように、私もルリウス様に相応しい相手になってみせると誓ったんです」

 そう言うシーラの瞳は、希望に満ちてキラキラと輝いている。そのシーラの表情を見た瞬間、ルリウスの心に強く、だがとても爽やかな風が通り過ぎたかのようだった。

「だから、ルリウス様がそんなに悩む必要はないんですよ。でも、不安になった時はそれを隠さないでください。一緒に分かち合いましょう?私も、不安になったらルリウス様に話します。二人で、それでも大丈夫だと確かめ合えば良いんです。だって、私たちは番になるんですから」

 頬を少し赤らめ、はにかんだように笑うシーラはあまりに美しく、ルリウスの胸は大きく跳ね上がる。
目の前にいるシーラという存在が、あまりにも大切で、愛おしく、絶対に失いたくない。そう思えて仕方がない。

 ルリウスは、いつの間にかシーラを強く抱きしめていた。

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