義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される

32お茶会の試験

「ルリウス様……?」
「もう、シーラはどうしてそう、俺の心を掴んで離さないんだ。俺なんかよりシーラの方がよっぽど覚悟ができててすごいよ」

 ぎゅうぎゅうと力いっぱい抱きしめられ、シーラは思わず苦しくてうめく。あわててルリウスは力を緩めるが、シーラから体を離さなかった。

 ルリウスはシーラの頬に自分の頬を何度もすりつける。それから額を軽く合わせると小さく息を吐いた。

「きっとこれからも色んな障害が出てくると思う。王位継承者として俺のことを良く思わない者、人間であるシーラのことを良く思わないもの、……この国自体を狙う者」

(この国自体を狙う……?)

 シーラは驚いて目を見開くが、いずれ国一つを束ねる存在になるのだから、そういうことも視野に入れていて当然なのだろう。

「それでも、君が側にいてくれたら俺はなんだってできる。いくらだって強くなれる。君に降りかかる危ないものから絶対に守って見せる。だから、ずっと俺の側にいて」

 シーラの瞳をしっかりと見つめるルリウスの顔は、いつも以上にしっかりとして男らしく頼りがいのある顔だ。シーラはゆっくりと頷き、微笑む。

「どんなことがあろうと、私はルリウス様の側を離れません。ずっと一緒です」

 シーラの言葉を聞いて、ルリウスの目は輝き、嬉しそうに微笑むとシーラへの唇へゆっくりと唇を重ねた。


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