義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 一人の令嬢が大げさな顔で言うと、他の令嬢も同意するように大げさに頷く。

「でも、むしろああなって良かったと思いますわ。フィーヌ様、あまり良い噂を聞きませんでしたもの」
「ええ、事あるごとにルリウス殿下に色目を使ってお近づきになろうとしていたと聞きますわ。はしたない」
「いくらお父様が力のある方だからって、好き放題しすぎでしたものね」
「いつも身勝手に振舞ってらして、一緒にいる私たちも大変でしたわ」

 そうそう、と令嬢たちはフィーヌについてあれこれと陰口を言い始める。

(……たしかこの方たちはフィーヌ様の取り巻きだったのではなかったかしら?フィーヌ様があんなことになった途端、フィーヌ様のことを悪く言うなんて)

 キリルから聞いていたお茶会の話も、令嬢たちがターゲットを決めて陰で悪口を言うというのがほとんどだった。性格の悪いキリルのことだからそういう令嬢ばかり集まっているのだろうと思っていたが、どうやらキリルの周辺だけではないらしい。

「それに比べてシーラ様はお優しいですし、何よりルリウス様ご自身が選んだ方なんですものね」
「シーラ様がご無事で本当に良かったですわ」
「こうしてシーラ様とお茶をご一緒できるなんて夢のようですわ、ぜひ今後も仲良くしていただけると嬉しいです」
「フィーヌ様がいなくなってくれたおかげで、シーラ様も安心してルリウス様の側にいられますものね、本当に良かった」

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