義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 ふと、シーラはルリウスの手の上から、腕をつたってルリウスの肩まで移動してみる。

「わっ、シーラ?」

 ルリウスは驚くが、シーラはそんなルリウスの首へ体を寄せ、ぴったりとくっついた。

(ああ、ルリウス様の首元、とても温かい)

 シーラは嬉しそうに目を瞑り、ルリウスの肌の熱を堪能する。愛する者に密着する喜びがこんなに素晴らしいものだなんてとシーラは思った。ルリウスも、シーラに保護されていたときによくこれをしていたことを思い出し、さらに嬉しくなる。

「ああ、もう、シーラってば可愛すぎるよ」

 そう言って、ルリウスは優しく指でシーラのお腹あたりを撫でる。それから、ルリウスは掌をシーラの前に差し出した。

「さ、手の上で撫でられてみる?それが望みなんだろう、俺が叶えてあげるよ」

 ルリウスにそう言われると、シーラは手の上にぴょんと飛び乗る。ルリウスはゆっくりと大事そうにシーラを手で抱えながら、自分の太ももの上に手を置いた。

 シーラは、お尻をふりふりと振って居心地を確認すると、ルリウスの手の上に座る。

(わ、手の上で座るってこんな感じなのね。とても安定してる)

 まるでルリウスの手にすっぽりと包み込まれているかのようだ。安心感と至福感に包まれて目を細めると、そんなシーラを見てルリウスは嬉しそうに微笑み、親指でゆっくりと後頭部から首元を撫で始めた。

(……!気持ちいい!)

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