義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 強すぎず弱すぎず、絶妙な力加減で撫でられてシーラは思わずうっとりとしてしまう。

(小鳥の姿で撫でられるって、こんなに気持ちの良いものなのね……!ああ、なんだか、眠くなってきた……)

 シーラはあまりの心地よさにうとうととしてきて、いつの間にか寝てしまった。そんなシーラを見ながら、ルリウスはあまりの可愛さに愛が溢れてしまう。

「なんて可愛いんだ……俺の愛しの番(つがい)」

 掌に伝わるシーラのぬくもりも、小さいながらもしっかりとした鼓動も、ふわふわとしたお腹の羽根も、どれもが愛おしくてたまらない。

 ルリウスはシーラを起こしてしまわないよう、ゆっくりと愛をこめて撫で続ける。それから、シーラが完全に寝入ったのを確認すると、ルリウスは手を静かに顔へ近づけ、シーラへ小さくキスをした。

 すると、シーラの小鳥姿の体が蒼白く輝き、いつの間にか人の姿に戻ってルリウスに抱きかかえられていた。
 ルリウスは静かにシーラをベッドの中に入れると、額にキスをする。

「ゆっくりおやすみ、俺の愛しい人」


*


 シーラが小鳥の姿でルリウスに撫でられてから数週間後。

 目の前には、美しい令嬢が三人いて、色とりどりのお菓子や美味しそうなお茶が並んだテーブルを囲んでいた。

(ついに、この日が来てしまったわ……!)

 近くのテーブルでは、マーサが真顔でお茶を飲みながらシーラたちを見つめている。

 この日、公爵令嬢や伯爵令嬢とのお茶会の試験が行われていた。


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