義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「色々と厳しいことを言ってごめんなさい。お茶会の試験だからとマーサに頼まれていたんです。私たちは元々、シーラ様を応援したいと思っていたんですよ」

 レディアがそう言うと、伯爵令嬢二人もうんうんと大きく頷く。そんな三人とマーサを見てシーラは唖然としていたが、ハッとして笑みをこぼした。

「そうだったんですね」

「シーラ様がルリウス殿下の番だとお聞きした時は正直驚きましたけど、慣れない他国で懸命に努力していると多方面からお聞きしていました。夜会ではご挨拶する前にシーラ様のお姿が見えなくなって、後から色々あったと知って益々お会いしたいと思ったんですよ」

 レディアはそう言ってから、お茶に手を伸ばす。

「さあ、せっかくの美味しいお茶が冷めてしまいますわ。それに、お菓子もこんなに美味しそうなものばかりですもの。いただきましょう」

 伯爵令嬢たちはその言葉に目を輝かせてシーラを見る。シーラはそれを見て、嬉しそうに微笑み頷いた。

「この国のことについて知りたいことがあれば何でも聞いてくださいね。少しでもシーラ様のお役に立てたら嬉しいですから」
「……ありがとうございます!そう言っていただけて、とても嬉しいです」

(ああ、よかった……!試験も合格できたし、皆さんとも仲良くなれそう)

 そうして、令嬢たちの楽しいお茶会が始まった。四人とも楽しそうに和気あいあいと話をしている。マーサはそれを見て小さく口角を上げ、お茶を一口飲んだ。
< 171 / 229 >

この作品をシェア

pagetop