義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 ルギオンに対しても表情を変えず、マーサは淡々と告げる。そんなマーサを見て、ルギオンはテーブルに肘をついて頬杖をついた。

「へえ、お茶会の試験か。それじゃ、不合格だったのか?」
「いいえ、シーラ様は合格です」
「だったらどうしてあんなに神妙な顔で話をしていたんだ?」

 ルギオンはテーブルに置かれた余ったお菓子に手を伸ばし、口に放り込む。マーサはやや呆れたような表情をしながらも席を立ち、ルギオンとシーラへ新しいお茶を淹れて差し出した。

「シーラ様、ルリウス様に聞きづらいのであれば、ルギオン様に聞いてみては?これでも一応は陛下の実の弟君です。シーラ様のお役に立つこともあるでしょう」

 ルギオンへお茶を出し終わりマーサは自席に着くとそう言って自分のカップにもお茶をそそぐ。

「おいおい、これでも一応ってひどい言い草だな。マーサ、俺に対して昔から厳しすぎないか?」

 そう言って小さくため息をつくと、ルギオンはマーサが入れたお茶を一口飲み、優しく微笑んだ。

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