義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「だけど、マーサが淹れるお茶はやはりうまいな。さすがは王家専属のマナー講師だ」
「お褒めの言葉をいただき光栄です」

(マーサはルギオン様の前でも全くぶれないのね)

 ルギオンに褒められたマーサは、全く表情を変えずにお礼を言う。二人の掛け合いを見て、シーラはクスクスと楽しそうに笑った。

「それで?ルリウスに聞きづらいこととは?何かありましたか」

 ルギオンが金色の瞳をシーラへ向けて聞く。その瞳を見たシーラは思わずドキリとするが、射抜かれてしまったように視線を逸らすことができない。

「そ、れは……」

(ルギオン様にも迷惑はかけたくないのだけれど……)

 シーラがルギオンの瞳を見つめ返しながら言葉に詰まっていると、ルギオンはほんの少しだけ視線を緩め、表情を崩す。

「どうせあなたのことだ、ルリウスの手を煩わせたくないし、俺にも迷惑をかけたくないとでも思っているんでしょう。ですが、俺にはいくらだって迷惑をかけていいんですよ。俺はそのためにここにいる。ルリウスに聞きにくいことだとしても、俺には遠慮せずに聞いてください。それも、俺の役目のひとつですから」

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