義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
(ルリウス様……)

 シーラを見つめるルリウスの瞳は真剣そのものだ。

「ね、大丈夫だと言ったでしょう。これで心配は晴れましたか」

 ルギオンが口角をあげながら言う。マーサも、真顔ながら何も問題ないと言うような顔をしてシーラを見ていた。

(何も心配することなんてなかったんだわ。わかっているはずなのに……)

「ありがとうございます。あの、すみませんでした。勝手に不安になって、結局ルリウス様の貴重な時間を取ってしまって……」
「そんなの気にしないで良いんだよ。むしろ、シーラのために俺の時間はあるんだから」

 ルリウスはそう言って、フフッと嬉しそうに笑う。それから、すぐに真剣な顔でシーラをジッと見つめた。

「シーラ、こういうことはきっと今回だけじゃない。立場上、これからも起こり得ることだ。でも、何があろうとシーラだけが俺の番だよ。他は誰もいらない。これだけは絶対にわかっていてほしい」

 シーラの両手を掴むルリウスの手が熱い。力強さと共にその熱さから本気がひしひしと伝わってくるかのようだ。その熱意はシーラの不安を一気に消し去った。

「……はい!」

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