義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 マーサの言葉にシーラの両目が大きく見開かれる。ルギオンは、黙って二人の様子を見つめていた。

「シーラ様には今まで以上に王太子妃としての自覚と覚悟をもっていただく必要があります。そのために、今後もより一層厳しく指導していきますので、そのつもりでいてください」
「……!わかりました。よろしくお願いします」

 シーラは迷うことなく即答すると、マーサは満足そうに少しだけ口角を上げる。それを見て、ルギオンも満足そうに微笑んだ。

「それじゃ、俺もそろそろおいとまします。シーラ様、俺が必要な時はいつでも駆けつけますから何でも言ってください。遠慮は禁物ですよ」

 ルギオンは立ち上がってそう言い、力強く微笑んだ。

「ありがとうこざいます。心強いです」

 シーラが笑顔でそう言うと、ルギオンは頷いて空を見上げる。すると、あっという間に光に包まれて鳥の姿になり、大空へと飛んでいった。

(私は本当に恵まれているわ。……自分のためだけじゃなく、私を信じて支えてくれる皆さんのためにも、もっと頑張ろう)

 空を見上げるシーラの瞳は、太陽の光を反射してキラキラと輝き、希望に満ち溢れていた。


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