義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
(そ、そんなこと言われても……!)

 驚いてマーサとオーゲルを見ると、マーサはいつも通りの真顔、オーゲルはニコニコと微笑んでいる。人間のフルールは二人を気にする様子もなく、むしろ嬉しそうだ。
 そんな三人をルリウスは気にすることなく、シーラの首筋や頬に何度も軽いキスを浴びせ、次第に唇の近くまで接近して来た。

「ルリウス様、やっ、くすぐったいです……っ!」
「ふふ、可愛い」

 後ろから抱きしめていたルリウスは、いつの間にかシーラの真正面に回ってシーラの両頬と両首筋にキスをする。

(いくら鳥族は当たり前でも、やっぱり恥ずかしい……)

 そう思ってシーラがマーサたちの方をみると、すでにそこには誰もいなくなっていた。

「マーサたちは気をきかせていなくなってくれたみたいだね」

 ルリウスはそう言うと、シーラからようやく離れて嬉しそうにシーラを見つめる。

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