義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「ねえ、シーラ。今度はシーラからキスしてよ」
「ええっ?」
「鳥族のコミュニケーションだよ。鳥の姿だと毛繕いするようなものだって前に言ったでしょう?俺ばかりじゃなくて、シーラからもしてほしいな」
「えっ、で、でも……」
「みんないなくなって、今は二人きりだよ。恥ずかしくなんてないよね」

 そう言って、ほらほらと言わんばかりに片頬をシーラへ向ける。

(うう、二人きりでも恥ずかしいけど、ルリウス様がしてほしいなら……)

 えいっと気合を入れて、シーラはルリウスの頬にキスをする。それから、たどたどしくルリウスの頬や首筋に小さく何度もキスをした。

「ふふっ、くすぐったい。でも、嬉しいな。もっとして」

< 188 / 229 >

この作品をシェア

pagetop