義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 そう言って大きくため息をつくと、諦めたように微笑んだ。

「俺がシーラの側を離れないで他の雄へ睨みを効かせればいいだけだ」

 そう言ってルリウスはシーラに体を近づけると、シーラの唇にチュッとキスをした。

「ルリウス様!?」
「ふふ、みんなの前でも俺たちの仲の良さを見せつけようね」
「こ、懇親会はそういう目的のためにあるんじゃないですよ」

 シーラが慌ててそう言うと、ルリウスは楽しそうに笑った。


*


 そうして、懇親会当日はやって来た。王城内の大広間に王族関係の貴族がきらびやかな衣装を纏って集まっている。

「シーラちゃん!」
「王妃様!」

 声をかけられて振り向くと、鮮やかな淡い紫色と白色のドレスに身を包んだ王妃がいた。その後ろには国王が王妃を見守るようにして立っている。

「もしかして、ルリウスの羽の色のドレス?とっても似合ってるわ!」
「ありがとうございます」

 シーラが照れたように礼を言うと、ルリウスはシーラの腰に手を回して満足そうに微笑む。

< 197 / 229 >

この作品をシェア

pagetop