義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「ローゼ姫、あなたはルリウスが人間の国に攫われた事件をご存じか?」
近くにいた王がローゼへ問いかけると、ローゼは緊張した面持ちで頷く。
「その事件、裏で手を回していたのはゲルダン国だという情報がある。あなたの兄上がこの国からルリウスを排除しようとしたのだ」
「え……?お兄様が?……そんな馬鹿な!?」
ローゼは何も知らされていないのだろう、目を大きく見開いて青ざめている。
「だが、それに失敗すると、今度は妹であるあなたをルリウスの相手にと送り込んできた。どうやらゲルダン国はフォリア国を乗っ取りたいらしい。そんな国と縁を結びたいと思うはずがないだろう」
王の金色の瞳がローゼを射抜く。まるでお前の国まるごと今にも捕食してやると言わんばかりの鋭い眼光に、ローゼは心臓が止まりそうな思いだ。
「そ、んな……」
「我々はわざわざ敵対するつもりはない。だが、姑息な手をつかえばつかうほど、当然そちらへの印象は悪くなる。しかるべき謝罪と対応が無い限り、フォリア国はゲルダン国と今後一切交流を絶ち、またルリウスを狙うようなことがあれば、今度こそ容赦なく潰す」
そう言って、王はローゼの後ろに控えているバンへ視線を向けた。ローゼの兄である第一王子へ伝えろという意思表示なのだろう。バンは王の鋭い視線を受け冷や汗を流しながらも、胸に手を当てて深々とお辞儀をした。
近くにいた王がローゼへ問いかけると、ローゼは緊張した面持ちで頷く。
「その事件、裏で手を回していたのはゲルダン国だという情報がある。あなたの兄上がこの国からルリウスを排除しようとしたのだ」
「え……?お兄様が?……そんな馬鹿な!?」
ローゼは何も知らされていないのだろう、目を大きく見開いて青ざめている。
「だが、それに失敗すると、今度は妹であるあなたをルリウスの相手にと送り込んできた。どうやらゲルダン国はフォリア国を乗っ取りたいらしい。そんな国と縁を結びたいと思うはずがないだろう」
王の金色の瞳がローゼを射抜く。まるでお前の国まるごと今にも捕食してやると言わんばかりの鋭い眼光に、ローゼは心臓が止まりそうな思いだ。
「そ、んな……」
「我々はわざわざ敵対するつもりはない。だが、姑息な手をつかえばつかうほど、当然そちらへの印象は悪くなる。しかるべき謝罪と対応が無い限り、フォリア国はゲルダン国と今後一切交流を絶ち、またルリウスを狙うようなことがあれば、今度こそ容赦なく潰す」
そう言って、王はローゼの後ろに控えているバンへ視線を向けた。ローゼの兄である第一王子へ伝えろという意思表示なのだろう。バンは王の鋭い視線を受け冷や汗を流しながらも、胸に手を当てて深々とお辞儀をした。