義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「全く、シーラはいつも自分のことより相手のことを気にするんだね。そこがシーラの良い所だけど、でももっとシーラ自身のことも大切にしてほしいな」

 そう言って、ルリウスはシーラの両手を掴んで愛おしそうにキスをする。

「ルリウス様……」
「シーラちゃんはローゼちゃんのことが気がかりなのね。でもきっと大丈夫よ。あの子には護衛騎士のバンがいるもの。きっとどんなことからもローゼちゃんを守り抜いてくれるわ」

 王妃がそう言ってにっこりと微笑む。王も王妃の隣で優しい眼差しをシーラへ向けた。

(王妃様がそう言うんだし、きっと大丈夫よね)

 シーラは王妃と王へ微笑み、小さく頷く。それを見てルリウスは嬉しそうに微笑んだ。

「さて、ゲルダン国の者はみんな帰国することになったから懇親会はもう終わりだ。でもせっかくだから、シーラ。一曲踊ってくれませんか?」


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