義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 その場が静寂に包まれた。ロゼリオは顔面蒼白になり、動揺したように視線をゆらゆらと揺らしている。

 近くにいた従者たちがあわててロゼリオの腕を掴み、逃げるようにして会場をあとにした。

 ローゼも蒼白になりながら震えており、それをバンが神妙な顔で支えていた。

「ローゼ様」

ルギオンがローゼの名を呼ぶと、ローゼはハッとしてからあわてて口を開く。

「お、お兄様が、大変、失礼なことを……」

 声は震え、なんとか絞り出しているが消え入ってしまいそうなほどに小さい。

(ローゼ様、大丈夫かしら……)

 ルリウスから国としての縁談を断られ、さらに兄の失態と立て続けに起きたのだ。シーラは心配で思わずローゼに駆け寄ろうとしたその時。

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