義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「今回の件については、第二王子であるロザリー殿下にも伝えてあります」

 ルギオンが穏やかな声音でそう言った。

「ロザリーお兄様に?」
「あなたの父上である王と、第二王子は我が国と敵対したいわけではないとはっきりおっしゃっている。ロゼリオ殿下の件はしかるべき対応をしてくださるでしょう。だから、あなたはそんなに怯えずとも良いのですよ」

 そう言って、ルギオンは優しく微笑む。ルリウスもシーラも王も王妃も、皆ローゼを優しい眼差しで見つめている。

 それに気づいたローゼは、涙をにじませて深々をお辞儀をする。そして、バンも同じようにお辞儀をした。

「ローゼ姫」

 ルリウスが静かにローゼの前に足を運ぶ。ローゼがルリウスを見上げると、ルリウスは優しく微笑んだ。

「君を妃にすることはできないけれど、今までのように友人として変わらず仲良くしたいと思っている。国同士は長い間微妙な関係にあったけれど、俺たちは俺たちのやり方で関係性を良くして行ければいいと思っているんだ」

 そう言って、静かにルリウスは片手を差し出す。ローゼは丸く可愛らしい目を大きく見開いたが、すぐに小さく微笑んで頷く。

「私もルリウス様と同じ気持ちです。ロザリーお兄様と共に、これからもどうぞ仲良くしてくださいね」

 そう言って、ローゼはルリウスと握手をした。それから、シーラへ視線を向ける。

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