義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
『シーラ、とっても気持ちいいよ……幸せだ』

 ルリウスの言葉にシーラは嬉しくてさらに広範囲で毛づくろいを始めた。もっとルリウスに幸せを感じてほしい、そのシーラの気持ちが毛づくろいにも現れているのだろう。

 シーラが途中で休むために毛づくろいを止めると、今度はルリウスがシーラへ毛づくろいをする。二羽の小鳥が仲睦まじく毛づくろいをし合う姿はとても可愛らしい。

『はあ、シーラ、本当にありがとう。至福の時間だったよ。でも、そろそろ変身を解かないとシーラの体に負担がかかってしまう』

 ルリウスがそう言うと、二羽の体がキラキラと輝き、いつの間にか二人とも人間の姿に戻っていた。シーラは幸せのあまり小さく息を吐いてルリウスを見る。ルリウスもとても満足げな顔で嬉しそうにシーラを見つめた。

「ありがとうございました。本当に幸せな時間でした。これからもまた毛づくろいし合いましょうね」
「シーラが気に入ってくれたならよかった!少しずつ鳥の姿になる時間も増やしていけば、シーラの体も人間と鳥の姿どちらでも適用できるようになる」

 そう言って、ルリウスはシーラを抱きしめると顔をぐりぐりと頬へ擦りつける。

「人間の姿でこうしてシーラにくっつくのも好きだけどね。鳥族は人の姿でも人間の姿でもこうして番(つがい)と幸せな時間を過ごせるんだからなんだか得した気分だよ」
「ふふっ、そうですね!」

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