義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 二人は額をくっつけ合うと、鼻先をスリスリとこすり合わせ、また嬉しそうに微笑む。なんて幸せなんだろう、ルリウスがこうして側にいてくれるだけでこの世の全てが祝福されているかのように思え、シーラは胸がいっぱいだった。

 そんなシーラを愛おしそうに見つめながら、ルリウスは口を開く。

「結婚式自体は王族の関係者のみが参加するけど、式の様子は国中に魔法で放送される。正式に国民へシーラが俺の番だと紹介することになる。ずっと、この日を待っていたんだ。嬉しいよ」

 シーラの両手を優しく掴み、うっとりとした顔でルリウスは言う。

「シーラ、俺を助けてくれて本当にありがとう。俺と出会ってくれて本当にありがとう。人間ではない国に慣れるために、ずっと頑張ってくれてありがとう。危ない目にあったのに、それでもこの国を見捨てず、俺と一緒にいてくれてありがとう」

 一つ一つを噛みしめるように、ルリウスは言葉を紡いでいく。

「俺を愛してくれて、番になってくれてありがとう。愛してる」

 そう言ってルリウスはシーラに口づけた。優しく、愛おしいといわんばかりの思いのこもった口づけだ。唇が離れると、シーラは瞳に幸せを目いっぱい湛えて嬉しそうに微笑んだ。

「ルリウス様、私こそ私と出会ってくれてありがとうございます。私をあの屋敷から連れ出してくれて、こんな素敵な国に連れて来てくれてありがとうございます。色んなことがあったけれど、それでも私はルリウス様の側にいられて本当に幸せです。私もルリウス様を心から愛しています」

 シーラがそう言うと、ルリウスは心の底から嬉しいと言わんばかりに微笑む。そして、二人は熱く見つめ合いながら、また口づけた。


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