義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 王妃がシーラの手を優しく掴んで嬉しそうに微笑んで言うと、シーラは頬を赤く染めしっかりと王妃を見つめた。

「本当にありがとうございます。ここまでこれたのは、皆さんがあたたかく見守っていてくださったおかげです。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。……お継母様、お継父様」

 王妃、そして王へ視線を向けてシーラが言う。お継母様とお継父様と初めて言われた王妃と王は目を大きく見開き、嬉しそうに笑う。

「シーラちゃん!お継母様って初めて言ってくれたわね!ああああ嬉しいわ!」

 王妃はあまりの嬉しさにシーラに抱き着き、顔をぐりぐりとシーラの顔へ擦りつける。

「母上!シーラの化粧が崩れてしまいます!」

 ルリウスが慌ててそう言うと、王妃はハッとしてシーラから顔を離し、シュンとする。そんな王妃の肩を王が優しく抱え、王妃は王を見て恥ずかしそうに微笑んだ。王も王妃を見て愛おしそうに微笑むと、シーラへ視線を向けた。

「フルールに挨拶はしたのか?フルールはきっと我々に気をつかって自分からはシーラへ声をかけられないのだろう。行ってあげておいで」
「お継父様……!ありがとうございます」

 シーラはお礼を言って、少し離れた場所に控えていたフルールの元へ向かう。フルールの横には、クロウリアが静かに立っていた。



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