義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される

46幸せな結婚(後編)

「フルール!」
「シーラ様!」

 シーラがフルールの両手を掴むと、フルールはすでに泣き出しそうな顔をしていた。

「ずっと私の側にいてくれて、どんな時でも力になってくれてありがとう。あなたがいなかったら、私はあの屋敷で生きていられなかったかもしれない」
「そんな……!こうしてシーラ様の晴れ姿を見ることができて、本当に幸せです」

 そう言って俯くフルールの瞳からは涙がこぼれ、床に落ちていく。そんなフルールへ、ルリウスが静かにハンカチを差し出した。

「フルール、シーラをずっと見守り支えてきてくれてありがとう。小鳥姿の俺を助けてくれたときも、フルールはあの最低な姉にバレないよう力を尽くしてくれた。本当にありがとう。これからも、シーラの専属の侍女としてよろしく頼むよ」
「ルリウス様……もったいないお言葉です」

 そう言ってさらに大粒の涙を流すフルールの目元を、シーラは嬉しそうに頬えみながらルリウスがくれたハンカチで優しく拭う。それから、隣にいたクロウリアへ視線を向けた。

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