義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 慌ててそう言うシーラに、ルリウスはフフッと微笑む。

「俺は何もしていないよ、ただシーラと番になるためにこうして連れて来ただけだ。シーラこそ、俺の命の恩人だよ。シーラがいなければ、俺は今頃人間の国で生きたまま籠の中に閉じ込められるか、死んではく製にされて売買されていただろうね」

 ルリウスの言葉に、ルーリウスの母親は青ざめて息を呑み、父親は眉間に皺を寄せて神妙な顔をしている。

「だから、人間である彼女をこの国で何よりも大切にしなければいけない。俺と番になることも了承してくださいますよね?」

 有無を言わせない圧を纏いながら、ルーリウスは両親へ言った。

「もちろんよ!ルリウスを助けてくれたばかりか、ルリウスが番と決めた人なのでしょう?だったら私は賛成よ。ね、あなた」
「……ああ、もちろんだ。我々は彼女を歓迎する。どうかうちの息子を末永くよろしく頼むよ」

 優しい微笑みを浮かべた美しい二人にそう言われて、シーラは思わず頬を赤く染めた。だが、すぐに姿勢を正し、しっかりと二人を見る。

「ありがとうございます。まだ何もわからない人間ですが、この国でルリウス様の番と認めていただけるよう誠心誠意がんばりますので、よろしくお願いします」

 そう言って深々とお辞儀をするシーラに、ルリウスの父親と母親は驚いて目を丸くする。そして、くすくすと嬉しそうな笑い声が鳴り響いた。

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