義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 ルリウスの姿を見た途端、令嬢は部屋に入ろうとする。だが、ルリウスの厳しい声がそれを制止した。

「来るな」

 あまりに恐ろしく、まるで来れば殺してやらんと言わんばかりの声音だ。その声に令嬢はビクッと体を揺らし、部屋の前で立ち止まる。

「この部屋は俺の番(つがい)であるシーラの部屋だ。関係者以外絶対に入ってはならない。君は特に入るべき者ではないよ」

 氷のような冷たい視線を向けながら、ルリウスは言い放つ。その言葉に、令嬢は目を大きく見開いた。

「番、ですって……!?」

フィーヌが血相を変えてさらに言葉を続けようとするが、それをルリウスが止める。

「部屋を変えようか。ここで喚き散らかされても困る」


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