義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 ルリウスは真っ直ぐな瞳でシーラを見つめる。そこには熱い思いが込められ、絶対に離さないと言っているようでシーラは胸が高鳴った。

「そんな……!」
「話が済んだなら帰ってもらえるかな?シーラは来たばかりで疲れているんだ。君と話している場合じゃないんだよ」

 そう言って、ルリウスはとても大切だと言わんばかりにシーラの体を優しく撫でる。それを見て、フィーヌは見ていられないと言わんばかりに視線を逸らして立ち上がった。

「今日のところは失礼します!このことについてはしっかりと父上にお話しますわね!」
「ああ、そうしてくれ。そうすればラント卿も自分の娘を第一王子の番にしようだなんてこといい加減に諦めてくれるだろうからね」



*



 フィーヌが嵐のようにやってきて嵐のように立ち去ると、応接間はさっきまでの喧騒が嘘のように静かになった。

(フィーヌ様のお父様がルリウス様とフィーヌ様を番にしようとしていたと言っていたけれど、私はここにいていいものなの……?)

 シーラが戸惑うようにルリウスを見つめると、ルリウスは眉を下げてシーラの視線を受け止めた。

「ごめんね、シーラ。うるさかっただろう」
「いえ……あの、フィーヌ様がルリウス様の番になるはずだったのですか?だとしたら、私がここにいるのは間違っているのでは?」

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