義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
*


「はい、あーん」

 夕食の時間になった。ダイニングルームでルリウスはシーラの横に座り、シーラの口元へ一口サイズに切ったお肉を持っていく。

(えっ、あーんって、えっ)

 シーラは戸惑っているが、ルリウスは気にする様子もなく早く食べろと言わんばかりの顔だ。

 有無を言わさないその様子に、シーラは仕方なく口を開く。するとルリウスは嬉しそうにシーラの口の中へお肉を運んだ。

もぐもぐ、と食べると肉汁が口の中へ溢れ出す。ソースのうまみと肉汁が混ざり合い、頬が蕩けそうになる。

(わっ、すごく美味しい!こんな美味しいお肉初めて食べたわ!)

 口をもぐもぐさせ目をキラキラと輝かせてルリウスを見ると、ルリウスは満足げに微笑んだ。

「っ、とっても美味しい!」
「それならよかった。さ、もう一口」

 そう言って、ルリウスはまたハンバーグを一切れシーラの口元へ持って行こうとする。

「あの、一人で食べれますよ?それに、ルリウス様は食べないんですか?」

 シーラが不思議そうな顔でルリウスを見ると、ルリウスはフフッと微笑む。

「これはね、鳥族の求愛給餌の行動なんだ。鳥族は完全に鳥と同じではないし鳥の姿は君たち人間の知る鳥とは違うものだけど、もちろん鳥の習性に近い所も持ち合わせている。実際の鳥の中にも、オスがメスにこうして餌をあげて信頼関係を築き上げる鳥がいるんだよ」

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