義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 シーラがなるほど、という顔をしていると、ルリウスはフォークを皿の上に置いて、シーラの片手をそっと取る。

「それに、メスはオスの持ってくる餌を見て将来の夫としての能力を評価するんだ。オスは、これだけ餌を持ってくることができるから、繁殖の準備が整っているよとメスにアピールするんだね」

 そう言って、ルリウスはシーラの手に小さくキスをする。キスをしたままチラリとシーラを見たルーリウスの瞳は、ギラギラと熱い何かを秘めているようでドキリとする。

(えっ、それって……まさかルリウス様もそういうつもりで?いや、まさかそんな)

 シーラはルリウスの言葉の意味を考えて次第に顔を赤くしていく。それを見て、ルリウスは妖艶に微笑んだ。

「ふふ、シーラ、顔が赤いよ。そうだね、きっとシーラが思っていることは正解だ。俺はシーラと愛し合いたいと思っている。鳥にとっては繁殖かもしれないけど、人の性質を持ち合わせる俺にとっては繁殖だけじゃない、愛を確かめ合う行為だ」

 そう言うルリウスの片手はいつの間にかシーラの後頭部に回り、ルリウスの顔がどんどんシーラに近づいてくる。

「ル、ルリウス様?」
「本当はすぐにでも愛し合いたいんだよ。でも、シーラはまだ心の準備ができていないだろう?それに、この国にも慣れていない。そんなシーラに無理させたくないんだ」

 こつん、とルリウスはシーラの額に自分の額を合わせる。

「だから、今はまだこれだけ」

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