義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 そう言って、ルリウスはシーラの手を取ってキスをする。そして、うっとりとした顔でシーラを見つめた。

「寝間着姿も可愛いね、シーラ。ああ、こうしてすっと一緒にいられるだなんて夢のようだよ。でも、夢じゃない」

 ふふふ、と心底嬉しそうにルリウスは微笑む。そんなルリウスを見て、シーラも思わず顔が綻んだ。

「やっと笑ってくれた」

 そう言って、ルリウスは優しくシーラを抱き寄せる。それから、シーラの頬や首に小さくキスをしていく。
 夕食の時とは違い、いつものように優しいキスだ。それでも、シーラは夕食の時のキスを思い出してしまい、体の奥が熱くなってしまう。

 唇が離れ、ルリウスがシーラの顔を見て目を大きく見開いた。

「……なんて顔をしてるの。そんな顔されたら、もっと激しいキスをしたくなっちゃうじゃないか」
「そ、そんなこと言われても……それに、そんな顔って一体」

 シーラが顔を赤くして困ったように言うと、ルリウスはシーラの頬に手を添えてシーラの瞳をジッと見つめる。

「もっとキスして欲しい、俺が欲しいって顔をしてる」
「そ、そんな……!」

 ルリウスは慌てるシーラの体を引き寄せ、抱きしめた。

「ああもう、今日は一緒に寝るだけって決めていたのに、そんなんじゃシーラを愛したくなっちゃうじゃないか。こんなに我慢してる俺の身にもなってよ」
「ご、ごめんなさい……」

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