義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 シーラが小さく謝ると、ルリウスは大きくため息をついてシーラから体を離す。そして、ぶるぶると頭を大きく振って両手でバチン!と自分の頬を叩いた。

「っ!?ルリウス様!?」
「はあ、ごめんね。悪いのは俺なのに、シーラに謝らせてしまった。このままここにいるとシーラにキス以上のことをしたくなっちゃうから、頭を冷やすために執務室でもう少し仕事してくるよ。シーラは先に寝てて」

 ほんの少し寂しそうに微笑み、ルリウスは立ち上がりドアへ向かった。

「おやすみ」
「おやすみなさい……」

 パタン、とドアが閉まると、シーラは胸を抑えたまま背中からベッドに倒れこんだ。

(な、なに、ルリウス様、キス以上のこともしたくなるって……!)

 夕食の時の会話、熱烈なキスをまた思い出してしまい、シーラの体は奥から疼いて仕方がない。心臓が早鐘のように鳴り、今にも口から飛び出てしまいそうだ。

(うう、私、こんな状態で寝れるのかな。寝ていてもそのうちルリウス様が来て同じベッドの中に入るのよね?どうしよう!)

 ハッとして、シーラはガバッと起き上がった。

(それに、もし寝れたとしても寝顔をルリウス様に見られるってこと?変な顔になってたらどうしよう、よだれたらしてたりしないかな?そんなの見られて嫌われたらどうしよう!)

 両手で顔を隠し、うううーっ!とうめき声をあげ、何とも可愛らしい悩みに悶絶するシーラだった。


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