義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 そう言って、ルリウスはシーラの手を掴み、優しく握りしめた。そのルリウスの言葉と仕草に、シーラの胸は熱くなる。

(ルリウス様、とってもお優しいわ。ルリウス様がいてくれれば、きっと何も怖くない)

 それでも、やはりルリウスに頼りっきりにはなりたくない。きちんと自分の力で、ルリウスの隣に胸を張って立っていられるようになりたいのだ。 

「ありがとうございます。ルリウス様にそう言ってもらえて、本当に力強いです。私なりに精一杯頑張ります。だから、見守っていてくださいね」

 ルリウスの手を握り返すシーラの瞳には強い決意が感じられて、ルーリウスは思わず目を見張る。

 そして、ルリウスは困ったような嬉しいような複雑な表情で微笑んだ。

「全く、これじゃシーラのことをますます好きになっちゃうじゃないか。シーラの意思は尊重したいし、もちろん見守るよ」

< 75 / 208 >

この作品をシェア

pagetop