義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
「ずっと花嫁修業で忙しかったでしょう?たまにはこうして息抜きも必要だろうと思って。それに、あなたと色々話をしたかったの。やっとこうして時間ができて嬉しいわ」

 王妃は心の底から嬉しいと言わんばかりの微笑みをする。

「あ、そうだ、私のことはお義母さんって呼んでね」
「えっ!?そ、そんな、恐れ多いです……!」
「あら、あなたはルリウスの妻であり番になるのよ。私はあなたのお義母さん。当然のことよ。それに、あなたの実のお母さんは早くに亡くなっていて、育ての義母はあなたを毛嫌いしていたとか……ルリウスに聞いたわ。大変だったのよね」

 気遣うように王妃はシーラを見つめ、微笑んだ。

「だから、私には気がねなく甘えて欲しいの。それに、私には息子しかいないから、娘ができて嬉しいのよ。今すぐには無理かもしれないけど、少しずつでいいから私のことを頼ってくれると嬉しいわ」

 フフッと嬉しそうに微笑む王妃の顔には、嘘が見当たらない。本気で思ってくれているのだろう。シーラはその優しさに胸が熱くなる。

「……ありがとうございます。本当に嬉しいです」
「それならよかった。あ、そうだ!ルリウスを助けてくれた時のことを教えてくれないかしら?あの子から聞いてはいるけど、あの子ったらあなたがどれだけ可愛くて素敵で良い子なのかということしか言わないから、詳しいことはわからないのよ」

(えっ、ルリウス様ったら、王妃様にそんなこと言ってたの!?)

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