義姉に全てを奪われ虐げられた令嬢は、青い小鳥の王子に溺愛される
 ルリウスの柔らかい声がシーラの固まった心をゆっくりと解していく。優しい眼差しは何も問題ない、心配するなと力強くシーラに訴えかけている。

「出席者のほとんどはシーラのことを知っている。俺が番を連れて来たことはもう王城内で周知されているからね。実際に顔を合わせていない者たちにシーラを会わせたいだけなんだ。俺にはシーラがいるってことを知らしめたい」

 ルリウスの声、そして眼差しはさっきよりも熱い。まるでその見えない熱に溶かされてしまいそうだ。

「出席者の多くは、シーラが俺の番になることを反対しない。むしろ歓迎するはずだ。でも、少なからず反対する者はいる。俺たちの仲を妨害しようとする者だっているかもしれないんだ。俺は、そんな奴らから君を絶対に守りたい」

 そう言って、ルリウスはシーラの左手の薬指に何かをはめた。それは指に通された瞬間、魔法でピッタリのサイズになる。

(えっ、指輪?)

 驚くシーラの左手薬指には、銀色に輝く指輪がはめられている。指輪の中央には、ダイヤモンドらしき小さい粒のような石が三つ、キラキラと輝いていた。

「これは……?」
「君を守るための指輪だ。代々第一王子になる者に受け継がれる指輪でね、愛する番をどんな危険からも守ると言われている。実際に、色々な魔法がかけられているんだ」

 そう言って、ルリウスは指輪の石の部分に小さくキスをする。すると、指輪は一瞬蒼白く光った。

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